飼育場の対策

(1)室内飼い

家具やケージが倒れたり落下したりしないよう、しっかりと家屋の壁や床に固定しましょう。水槽などのガラス容器は、机等に固定し、ガラス飛散防止フィルムを貼るなどして対策しましょう。

(2)屋外飼い

ブロック塀、ガラス窓、傾いた建物などの付近は十分に気をつけ、可能な限り避けるようにしましょう。
動物が驚いて逃走することを防ぐために、首輪・リード・鎖などの消耗、ケージの不具合などを定期的に点検し、必要に応じてストックしましょう。

避難時の必要物

避難先の多くは人用の備蓄物しかありません。ペットと同行避難 するためには、常日頃から自身で必要なものを常備・補充し、有事に備えて。ペット用の避難用具や備蓄品を準備しておきましょう。
※1 同行避難
同行避難とは、避難所までの避難行動(行為)のことをいいます。避難所で、ペットと人が同じスペースで過ごすことなどの(同伴避難)を 指すものではありません。

ペット用の備蓄品と持ち出す際の優先順位の例

命や健康にかかわるもの・・・常備を心掛け、定期的に補充しましょう!
・フード、療法食、治療薬、水(5日以上)
・首輪、リード(予備1セット)
・食器
・ゲージ

飼い主や動物の情報・・・避難先での受け入れ時の情報提供やペットが迷子になった際に有効です。
・所有者を明示するもの(マイクロチップ推奨)
・愛犬手帳、防災手帳
・ワクチン接種状況(証明書等)

ペット用品・・・避難先での生活に必要です!(人に代用することも可能です。)
・ペットシーツ
・トイレ用品
・タオル
・おもちゃ
・ガムテープ

避難の準備

避難先では、様々な理由で集まった人とともに長期間過ごすことがあります。特に、ペットを飼っている人とそうでない人の両方の環境を維持することは非常に大変です。
また、飼い主どうしのトラブルも起こりうることから、災害に備えて以下のことを行っておきましょう。

(1)病気の予防

多数のペットが集まる避難先では、一時的に多頭飼育の状況になります。この時、1頭だけが病気を持っていても、すぐに周りのペットに感染して病気が広がるリスクがあります。
そのため、狂犬病予防注射の接種をはじめ、混合ワクチン・駆虫対策などをきちんと行っておきましょう。予防歴がないペットは、避難先で受け入れを拒否される可能性があります。

(2)ケージトレーニング

避難先での動物の生活の場や避難時の動物の運搬方法として、ケージに慣れさせておくことが推奨されます。環境の急激な変化は、ペットにとって大きなストレスになります。日頃から慣れ親しんだケージでの生活は、ペットが安心して暮らせるとともに、飼い主が管理しやすい環境となります。

普段から、住んでいる地域の防災計画や広報紙、市のホームページ等で災害時の避難場所や避難経路を確認し、ペット防災の情報を集めておきましょう。
避難所にペットを連れて行く際の注意事項も、事前に市役所や避難所の管理者に確認しておきましょう。
また、万が一同行避難できない場合に備えて、親戚や友人など、ペットの一時預け先を探しておきましょう。

[参考資料]
豊橋市ペット防災手帳.pdf
豊橋市ペット同行避難マニュアル.pdf

[参考リンク集]
人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>(平成30年3月発行).pdf
(英語版)【Are You and Your Pets Safe in Case of Disaster? Disaster Preparedness Guideline for Humans and Pets < For General Pet Owners】 (災害、あなたとペットは大丈夫?人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>) (平成30年10月).pdf
災害時におけるペットの救護対策ガイドライン<一般飼い主編> (抜粋版).pdf